愛知万博の旅 Part13 旅行記

 
2006年9月20日掲載
愛知万博の旅 Part13 旅行記

2005年9月3日(土)

実際のところ夢など見るヒマもなく西大分港に到着。船に接続している連絡バスで大分駅に向かう。

さて,高松駅で青春18きっぷを買えなかった私たちはどうにかして鹿児島に帰る手段を見つけなければならなかった。きのうの列車の中で考え出した解決策は次の2つ。

・JRを利用して普通列車で鹿児島へ
・大分―鹿児島間の高速バスを使う

JRプランはJR九州の若者限定格安乗車券購入システム(普通に言えばナイスゴーイングカード)があるので出費は3000円ほどで済む。ただし大分から南の日豊本線は列車の接続がめちゃくちゃなので,自宅に帰り着くのはかなり遅い時間になってしまう。

それに対して高速バスを利用すると14時過ぎには自宅に帰り着くことができる。ただし普通に片道乗車券を買わないといけないので4800円が必要となる。

マトモな人たちならばどちらを選択するだろうか?私はどうやらマトモではないようなので,よっぽど疲れていない限りJRプランを選択するだろう。しかし同行の友達2人はマトモな人間らしく,高速バスプランを希望。1800円高くても一刻も早く家に帰り着きたい!らしい。まぁこれが普通の選択だと思う。

というわけで高速バスを利用することになった。最後の最後で4800円の出費は痛いが仕方ない。しかしここでまた重大な問題が発生…。

お金がない

3人の所持金を合わせても3人分のバス代に足りない…。旅行も終盤なのでみんなのおサイフはほとんどカラッポだった。

バスの発車時刻は8時30分。この時間では郵便局のATMも開いてない。しかも乗車券発売所ではクレジットカードも使えない。いまどき旅行関係のチケット窓口でクレジットカードが使えないなんてどういう神経しているのだろうか…。

ここに限らず,九州内のたいていのバス会社窓口ではカードが使えない(注)。九州内で旅行される方は頭の隅っこに入れておいてもらいたい。ちなみにJRの窓口はカードOK。

3人で血眼になって「現金」を探し求める。こういう事態に陥ったことはないので3人とも半パニック状態。いざとなればJRのきっぷをカードで買って普通列車で帰ってもいいのだが…。そう思っているのは私だけで,友達2人はなんとしてでも高速バスで帰りたいらしい。

そんなとき,道端にイオンのキャッシングサービスコーナーを発見。見ると手数料210円を取られるが,郵貯のキャッシュカードが使えるらしい。この際仕方ないのでここを利用させてもらう。210円もったいないけど…。

やっと現金を調達。無事に鹿児島行き高速バス「トロピカル号」に乗ることができた。南国チックなネーミングだが,鹿児島がトロピカルといえるほど南国なのか疑問である。ともあれ,これで懐かしい(?)鹿児島空港まで連れて行ってもらえる。バスは大分自動車道・九州自動車道を経由に鹿児島に向かう。

と思っていたのだが,予想に反しバスは山の中へ…。どこへ行くの???

なんとこの「高速」バスはやまなみハイウェイ・国道57号を通り,熊本まで下道を行くらしい。そして熊本I.C.からやっと高速バスとなる。大分から高速通ったほうが速いと思うのだが…。これでは「中速」バスだ。ちょっとだまされた気分。

やっと帰れるという安心感からか,バスの中では3人とも熟睡…していたらしい。

13時半,バスは鹿児島空港南バス停に到着。長い長い6日間が終わった。後半かなりきつかったが,けっこう充実した6日間だったような気がする。

END

― 追記 ―

思い返せば万博の日の夜,あの20時からのショーを見たばっかりにそれ以降アクシデント連発の旅行となってしまった。あのとき素直に帰っておけば…その夜はゆっくりと寝ることができ,次の朝寝坊することもなかったはずだ。そうすれば予定が一日ずれ込むこともなく,18きっぷも予定通り使うことができ,高速バス代4800円なんて必要なかったのだ!!

と今さら悔やんでも遅いわけだが,この思いがけないアクシデントで予定がめちゃくちゃになった2005年愛知万博の旅は,私たち3人の間で今でもいい思い出(?)として語り継がれている。

そしてこれらの原因となった8月31日20時からのショー,この主役の声を担当していた黒柳徹子さん(トットちゃん)の名前をお借りして,このアクシデントのことは

トットちゃんの呪い

と呼ばれるようになった。別に黒柳さんは何も悪くないし,呪われたわけではないのだが…。

(注)2006年からオール九州高速バス予約システム「楽バス」のサービスが始まった。九州内の主な高速バス路線のチケットはオンラインで予約でき,コンビニで発券することができる。コンビニではカード使用可能。ただし回数券など特殊なきっぷはコンビニでは買えない。

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