プリウス燃費ドライブテクニック中級編 - 滑空 プリウスライフ

 
2006年3月31日掲載
プリウス燃費ドライブテクニック中級編 - 滑空 プリウスライフ

プリウス燃費ドライブテクニック初級編はこちら。

Yahoo!知恵袋「プリウスのエンブレ」での回答中の記述について

燃費テク初級をクリアした方,もしくは「そんなこともう知ってるよ…。」という方向けの燃費テク中級編を書いていきたいと思います。燃費達人の方々はスルーでお願いします。。。

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・燃費ドライブの奥義「滑空」を極めよ
初心者が燃費を伸ばしていく上で必ず越えなければならない壁が「滑空」というワザを覚えることです。これはグライダーの滑空と同じく,動力(プリウスの場合はエンジン・モーター)を切り,惰性で走行することです。

通常走行時,プリウスはアクセルオフ(アクセルペダルから足を離した状態)において,発電機による若干の回生ブレーキがかかる仕組みになっています。このときEMV(※)のエネルギー画面ではタイヤからバッテリーへ向かう緑色の矢印が出ていると思います。

この状態からほんのちょっぴりアクセルを踏み込んでみましょう。どこかにエネルギー画面の緑色矢印が消え,車が流れるように進むようになるポイントがあるはずです。この矢印が消えた状態(画面上でエネルギーの動きが全くない状態)を維持して走行することを滑空と表現します。(プリウスの燃費にうるさい人たちの間でしか通じない言葉ですが…。)

アクセルを踏み込みすぎると,バッテリーからタイヤへ向かう黄色の矢印が表示されモーター走行となってしまいますので注意しましょう。

慣れてくればわかりますが,アクセルオフの状態と滑空の状態とでは車の減速の仕方がかなり違います。減速してしまうと再加速のためにエンジンやモーターを使わなければいけません。等速走行ではできる限り滑空の状態を維持して走ることが重要です。

もちろん空気抵抗やタイヤの転がり抵抗などが車の運動エネルギーを奪っていきますので,滑空をしていてもある程度の速度低下はまぬがれません。しかしアクセルオフで走り続けるよりは遠くまで進むことができ,燃費アップにつながります。

「アクセルオフでは回生ブレーキが働いて電気エネルギーが回収できるじゃないか!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが,回生ブレーキで得ることのできる電気エネルギーは運動エネルギーの30%ほどだそうです。残りの70%は電気抵抗,モーターの機械的抵抗などによって熱エネルギーになってしまいます。

大切なのは車の運動エネルギーをできるだけ捨てないこと。初級者編で書いたブレーキングの方法,赤信号予測などもすべてこのことにつながっています。

しかし一般道路で滑空ばかり続けていては車の速度はどんどん落ち,後続車に迷惑をかけてしまいます。滑空からの再加速が必要となるわけですが,初級編で書いたようにこれもエンジンを使用するほうがいいと言われています。しかし,その時点での速度,バッテリーのたまり具合,道路状況,地形などによってはこの限りではありません。ホント難しいです…。最初のうちはプリウスまかせにしてしまうのが一番です。普通にアクセルを踏み込めばコンピュータが最適な加速方法を選んでくれます。

よって理想的な走り方としては,

1.エンジンで発進・加速し,目標速度に到達したら滑空開始
2.少し速度が落ちたなと思ったら再加速
3.滑空と再加速を繰り返し,停車のときは軽くやさしいブレーキで

となります。当然ですが,滑空をやり過ぎて大きな速度振幅を行っていると後続車に迷惑がかかります。道路はみんなのものですので,道路状況に合わせて滑空の技術を取り入れていくことが大切です。

本当は滑空の技術をさらに発展させた「真の滑空」というものがあるのですが,あまりにも専門的なのでここでは取り上げません。というか私もやっていないのでわかりません…。燃費ドライブについてもっと学びたい方は「プリウスマニア」でどうぞ♪

※EMV(エレクトロマルチビジョン : カーナビ・車両情報などが表示される画面)

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中級編を書くつもりが滑空の説明のみで1ページ使ってしまいました。それだけ重要なテクニックなんです。頑張ってマスターし,プリウスでのエコドライブを楽しみましょう。

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