特急「かもめ」が絶滅危惧種に? 旅のあれこれ

 
2007年3月 2日掲載
特急「かもめ」が絶滅危惧種に? 旅のあれこれ

JR長崎本線を走る特急「かもめ」が絶滅危惧種になってしまいそうです。

これは佐賀県鹿島市の市民グループが市長に提案したもので,九州新幹線西九州(長崎)ルートが開通した場合に在来線の特急かもめが消えてしまうことを「絶滅」に例えたもので,長崎ルート着工に反対している鹿島市は,「白いかもめを絶滅させてはならない」と存続運動のシンボルにする考えを示しています。

ちなみに,長崎ルートが開通した場合のJR九州の運行案は次のようなもの。

・肥前鹿島―諫早間は経営分離され,第三セクターが普通列車を運行。
・現在の博多―長崎間の在来線特急(かもめ)は博多から肥前鹿島までとなり,便数も5分の1以下に激減。

新幹線建設による経営分離でJR線が第三セクター経営になった地域が発展するのはなかなか難しいのが現実です。新幹線は通らない上にJRからは見放され,特急も消える…。これでは鹿島市が反対するのも当然のことです。

新幹線は確かに便利かもしれませんが,建設には莫大な税金がつぎ込まれ,しかも運賃はほぼ倍額になります。本当に必要なところだけ造ればいいでしょうに…。

長崎県は建設推進の立場を取ってしますが,実際のところ長崎県民の方々はどう思っているのか…。現行の特急でも博多までは2時間ちょっと。新幹線ができたとしても時短効果は30分ぐらいでしょう。このままで十分なような気もするのですが…。

私には長崎ルートを建設する意味が全くわかりません。開通してから後悔することになると思います。

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コメント (掲載されるまでしばらくお待ちください。)

私も長崎新幹線建設に疑問を持っています。
肥前山口以西では複線にするほどでもない(とJRが考えている)ところに多大な建設コストをかけてまで新幹線が必要なのでしょうか?

そうですよね。

実際のところ,現在の状態で長崎県民の方々は不便さを感じているのでしょうか?県民アンケートでも取ってみたらいいと思うのですが…。





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