2014年11月22日
朝晩はすっかり冷え込むようになった11月末の土日、数ヶ月前からマイブームとなっている、温泉雑誌「温泉博士」を活用したドライブに出かけることにした。
「温泉博士」は毎月1回発売される全国の温泉を特集した雑誌で、一番の目玉は全国100ヶ所の立ち寄り湯に無料で入浴できる特典がついてくるというもの。立ち寄り湯は地方の共同浴場でない限り、安くても500円ぐらいはする。しかしこの雑誌は定価620円。特典の有効期間は1ヶ月しかないが、1ヶ所以上入浴できれば、ほとんどの場合元が取れる。数ヶ月前に温泉博士の存在をネットで見つけて以来、とりあえず「温泉博士に記載されている温泉」を目的地にして、ふらっと旅に出る計画を立てている。
結婚後はなかなかひとり旅はできないものだが、この土日は妻が友人の結婚式で九州に行ってしまったため、久しぶりに若い頃と同じような、少々無茶な(疲れる)旅をしてみようと思い立ったためである。
さて、どこに行こうか。自宅がある大阪を中心に、半径200km程度の地図を見回す。私は高速が嫌いなので、できるだけ下道を使う。お財布にやさしくないのが一番の理由だが、車の運転が単なる作業と化してしまい、あまりおもしろくない。それゆえ、半径200kmが、ある程度観光を挟みつつ、2日間で動けるぎりぎりのラインである。
この季節、北はたぶん寒い。東は温泉博士に載っている温泉が少ない。西はこの前行ったし...。あとは南、奈良県から和歌山にかけて温泉が4件ほど温泉博士に掲載されている。
南紀は数回訪れているが、すべて国道42号沿いに白浜や串本、勝浦などを回るオーソドックスなルートしか旅したことがなかった。そこで今回は、北方領土を除いた日本一広い村として有名な十津川村を通るルートで、奈良県五條市から和歌山県新宮市に抜けてみることにした。途中、十津川温泉での温泉博士特典入浴を入れ込む。
新宮からは南に行ってしまうと家に帰れなくなるので、北上して三重県に入り、尾鷲ぐらいから山道を通って帰ろうと思う。まぁ先のことは、あとで考えよう。